── イレブンのようにやり直せるのなら、どこからやり直したい?
「やり直したいなんて考えたことなかったな」
「ムーンブルク城が滅びる前。今の俺の強さなら多分守りきれる。駄目だったとしても──いや、こういうことを言うとアーサーに怒られるな。統治者の自覚がないって」
「父にバラモス討伐依頼が来た後に戻って、口八丁で父の旅立ちを阻止する。俺の姿は幼児だろうから真っ向から口で勝負しても勝ち目がないだろうけど、母と連携すればどうにかなるよね。楽しそうだなあ」
「やり直しのないように生きてきたつもりだけど、そうね。敢えて言うならばまずこの世界に身体を持つことにならないようにやり直すわ。勇者なんてものがなくていい、そんな世界でいられるようにね」
「俺の身体がない頃には戻れねえんだよな?そこまで戻れるならば俺が生まれてこられねーようにするんだが、無理ならば決まってる。デスピサロがロザリーヒルで呑気に暮らしてた時期だ。その頃のアイツに会って、サシで話がしてえ」
「私が生まれてこないのが一番なんだと思う。でも生まれて来ちゃったんだから仕方ないよね。なら決まってる。あの襲撃の日に戻って、アイツを殺して村を守る。そしてアイツが私にしたことを私がして、最後は自分の人生を締める」
「やり直せるなら、か。ラインハットからヘンリーを出させないことくらいが限界かな」
「やり直す必要、ないんだよな。俺の世界は全部元通りになったんだから。ハハハ」
「思い返してみると、僕の手だけで完璧に幸せにさせてあげられたかもしれないことって、意外と無いんだよね」
「城が茨に覆われる前からやり直して、八賢者の子孫が亡くなるのを防ぐよ」
「全ての分岐点の先を確かめてみたいという気持ちはあります」
「師匠を庇います。上級天使が下級天使を庇って消えるなど、女神の理においてあってはならないことです」
※お題箱より