──今日で世界が終わるなら、何をする?
「たとえ世界が終わろうと、国を負って立つ身に変わりはない。妻と職務に励むだろうな」
「終わりのことなんて、考えたこともない」
「世界があるうちにできる楽しいことを、できるだけやりたいよね!」
「何もしないわ。……だって、終わりでしょ?何かする必要なんてあるの?」
「あー。畑の世話?馬にメシも食わせねえと」
「デスピサロを殺す。何度でも何度でも」
「さあ。家族と過ごすんじゃない?」
「えー!?やだー!!」
「うーん……舟に乗るかな。小舟で、できるだけ沖に」
「ミーティアの傍にいる。彼女が最後まで笑っていられるようにするために」
「世界の最期の最期を見届けます」
「世界の最期の最初を見届けます」
「えーっ、お前らそんな答えでいいの!?ドライすぎない!?」
「うるせぇ。声量下げろ」
「ドライ、って言われてもねえ。喩え話じゃないか」
「終わりがあるからこそ、今この瞬間を楽しみたいと思うのが人間でしょ?」
「僕はせっかくなら終わりの様子を全部見たいです」
「私は終わりの始まる瞬間がいいです」
「お前らそうは言うけどな。ぜってーいつも通りのことして終わるだろ?」
「そうそう!アンタたち世界が終わらなくたっていつもそんな感じじゃん!」
「確かに僕も、小舟で海に出るのはいつもやってた」
「そういえば俺も、ミーティアの傍にいない日なんて滅多にない」
「結局、いつもと変わらないということか」
「つまらないわね」
「でもでも!!世界が終わる理由が闇から来るものだったら!?」
「愚問だな」
『絶対倒す』
とりあえず、管理人は書ける時に書けるだけ話を書きたいです。
まずは刀からかな…。
鳥の年は大変お世話になりました。
気が向きましたら、犬の年もどうぞよろしく。