さる1月11日、私はDQ創作界のビッグなお二人と共にルイーダの酒場に行って参りました。その体験のことを少々綴らせて頂きます。
本当ならば漫画仕立てにできるといいのですが、あいにくただいまイラストにかける時間がございませんので文のみで書かせてもらいます。
おかめはビッグなお二人にお会いした緊張で何が何やら……という状態のまま気が付いたら酒場に到着。第三十回ワンライのネタが思いつかない、持参したおかめのⅨがおかしくてすれ違い通信ができないなどで私があわあわしているうちに入店時間に。
言い忘れましたが私、今回が初来店でした。お店の中は奥に細長くやや薄暗く、バーにはお酒の瓶が(たしか)ずらり。バーの向かいの壁にロトの剣と天空の剣が飾ってありました。その他にもバーに据えられたショーケースにはメダルやラーの鏡などアイテムの小さなレプリカが。二か所についたモニターにはスマホ版ⅧやⅩなどの宣伝の映像が流れていました。ククがムーンサルトしてました。スライムやモーモン人形のほかにスライム肉まんも置いてありました。
全員がテーブルについたところでお店のスタッフの方からご案内の挨拶。
スタッフの方、説明にしても何にしても言い回しが絶妙なんですね。DQに絡めてくる。私はひそかに「スッゲー」と思いながらもご一緒したお二人から年賀状やお土産を頂いて興奮してたのであまりちゃんと覚えてません。ごめんなさい。その後も注文で迷いまくり店内をパシャパシャしたりして落ち着きがありませんでした。
以下、食べたもののラインナップとおざっぱな感想です。
・しびれくらげの和風サラダ
「しびれクラゲが現れました~」と言いながらお姉さんが運んできてくれました。満月草(半熟卵)と毒蛾の粉(スパイス?)をかけて食べます。ドレッシングの味も勿論いいのですが、しびれくらげの食感が良いのです。コリコリとした歯ごたえで野菜も美味しい。しびれくらげ倍増しで頂きたいくらいです。
・王女の愛のパングラタン
「王女の愛で大変お熱くなっております」とお姉さん。可愛らしいハート型の容器にアツアツのパングラタン。パンにソースがしみ込みすぎていないのに、パンが柔らかい! ソースはややさらっとめですが流れるほどではありません。パンとソースとチーズと、食感としても味としても楽しめるバランスが保たれていました。
こちらのお料理、食べ終わってスタッフの方が下げてくださる時に「王女の愛を堪能なさったようですので~」と仰ってました。はあ、なるほど。堪能と言えばいいのですね。ご一緒した某方は「王女の愛が消えた!」と仰っていて私も「愛はかくも儚いものか……」などと内心中学二年生を始めていたのですが。
よくルイーダさんに仕込まれてらっしゃるなあと思いました。
・マドハンドのキーマカレー
中央に丸くよそったご飯の上に豪快にかけられたキーマカレー、そしてカレーの山から天に向かって手を伸ばすマドハンド。マドハンドは何ていうんでしょうか、あれは……ポテトチップス? みたいなものでできてました。三等分しようとしたらバッキバキになりました。
カレーは辛すぎず、甘すぎず。辛いのが苦手な方でも安心して食べて頂ける味でした。スパイシーすぎるということもなく濃すぎることもなく。万人受けする味だと思います。
・カクテルザラキーマ
ルイーダの酒場の飲み物はどれも美味しそうなのですが、今回私が選んだのがこちら。凄いのは見た目のインパクト! カシスリキュールで赤く色付いたカクテルに浮かぶ濃赤のドクロ! お姉さん曰く「このアイテム(ついてきたマドラー)で呪いを解いてからお飲みください」とのこと。グラスのヘリにはロンダルキアの氷原を思わせる青く透き通った砂糖が。ザラキーマではありますが、甘くておいしいカクテルでした。
・ドロップ・キラージャグリング
とにかくカラフル可愛いんです。外国のグミみたいなタピオカ?を上にかけて飲みます。一口頂きましたが、イチゴミルクがまろやかで非常に良いです。レシピを教わって家で作りたい。甘い飲み物、しかもノンアルコールがいい方にオススメしたいです。
この飲み物はそのうち女性キャラに飲ませたいですね。女子会に似合いそう。
注文なさった方はその後魔法の小瓶も飲んでらっしゃいました。爽やかな見た目に似合う、MPの回復を感じるような清涼感のある味でした。南国の砂浜で飲みたいですね。絵面的に似合いそう。
・エルフ・ロワイヤル
カシスホイップを添えられた紅色のカクテル。スパークリングワインが一緒についてきまして、半分ほど飲んだらワインを入れるようにとスタッフのお姉さんは仰ってました。が、注文なさった方は猛者であらせられましたのでスパークリングワインのみで飲んでらっしゃいました。さすがです。そのあとベギラマテキーラもグイグイっといかれてまして、それでも顔色が変わらない。飲みの席を書くわりに激弱の私には、到底真似できません。
ちなみにこちらも一口頂きましたが、スパークリングが爽やかで大変飲みやすかったです。
・モーモンティラミス
「モーモンが現れました」ということでやってきたモーモンちゃんもあっという間に平らげてしまいました。可愛く、ゲームのグラフィック通りに作られてて「すげえ職人技!」と思いながらも、容赦なく頂きました。ティラミスのスポンジ部分はなしですが、マルカルポーネのクリームとココアパウダーだけで十分楽しめます。甘いのが苦手な方でもいけそうな、やや甘さ控えめのスイーツでした。まあティラミスってものは甘さが控えてあるものだと言われたらそこまでなのですが、個人的には甘さやや控えめ、でもクリーミーで大変美味しゅうございました。
・さまようよろいのゴマショコラ
銀のお皿の上にホイミスライムと共に運ばれてきました。フルーツを串刺しにした剣がカッコいい! 一本下さい!
兜はゴマアイスとショコラでできてます。ゴマは勿論甘さは抑えてありますが可愛らしい甘さ。フルーツとアイスですっきりとした味わいのある一皿でした。締めにオススメしたいです。
あ、そうそう。ホイミスライムはソーダ味でした。
そんな感じで料理に写真にてんてこ舞いしているうちに、あっという間に一時間半が終了。来店経験値が堪った他のテーブルのお客さんが握り拳大の小さなメダル(名前入り)をもらってるのを拍手で称えつつ、ルイーダの酒場を後にしました。
お見送りに出てきたお兄さんのシャツがロトの鎧柄でした。興奮でニヤニヤしながらちらちら見てました。お兄さんごめんなさい。笑顔がステキでした。
<まとめ>
ルイーダのお料理、噂に聞いていた通りボリュームもあってどれも美味しかったです。この拙い文章では伝わりませんでしょうがとても満足でした。更にスタッフさん達の愛想が良くて台詞もお上手。羨ましい限りです。文字書きの端くれとして見習いたいと思います。
DQ好きさんが集まってそんじょそこらでDQの話がされていて、そういう場にあまり行ったことのない私にはとても新鮮でした。楽しく華やいだ雰囲気で楽しめました。
……が! 恨むべきは私の脳みそ。夢のような経験に頭がマヌーサ状態で、ルイーダの料理の味付けについてその場で言葉を探すことをしなかった上に、その後ご一緒した方々とじっくりとお話もできないままT駅でお別れしてしまいました……。
お二人ともお優しかったので、私としてはとてもためになるお話を聞けましたし素敵な体験をさせていただいたのですが。
「お前! あの機会にもっともっとDQのことやら創作のことやらその他諸々自分から突っ込んで聞かないでどうするんだ! このチキンめ!」
と帰宅して一日経った頃にやっと思い至りました。
いやあ、情けない限りです。
そんなわけで有意義なルイーダオフ会を過ごさせて頂きました。関連の方々には厚く御礼申し上げます。そして同時に木偶の坊おかめで大変申し訳ありませんでした。
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